・    NIKI-KAI EXHIBITION PAINTINGS & SCULPTURES     ・

■春季展会員優賞 北澤茂夫(絵画)Kitazawa Shigeo   
■経歴・画歴・受賞(二紀・その他)
1956 龍ケ崎市生まれ
1983 筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻絵画分野修了
1981 茨城県美術展覧会 特賞受賞(’85優賞受賞、’94中村彝奨励賞受賞)
1986 福島県総合美術展 佳作賞受賞
1987 第18回現代日本美術展
1989 花と女性美展 十美賞受賞、第7回上野の森美術館絵画大賞展(第9回も)
1991 第2回浅井忠記念賞展(千葉県立美術館)
1992 第12回日伯現代美術展 安田火災美術財団賞受賞 6回7回展にも出品
    (東京セントラル美術館、リオ・近代美術館他)
1995 東京セントラル美術館油絵大賞展
1998 第4回春季二紀展 東京セントラル美術館賞受賞(東京セントラル美術館)
2000-01 文化庁派遣芸術家在外研修員(パリ国立高等美術学校ENSB-A)
個展 銀座スルガ台画廊(’90、’92、’95、’97、’99、’04、’08、/銀座)、いつき美術画廊(ユ02、/京橋)
2009 「北澤茂夫―テンペラと油彩による幻視風景―」(財団法人竜ヶ崎市文化振興事業団主催)
2014 内なる世界を見つめる「北澤茂夫展」(常陽藝文センター主催)
2015 第12回春季二紀展・会員優賞受賞

■題名 希望―Esperance―
■大きさ F50号(116.7×91.0cm)
■素材 カンバス テンペラ+油彩
■作品の制作意図
 世界では恐怖に満ちた事件や事故が起こり、これまで安全だと思われていた地域も不穏な空気に包まれています。そうした時代であるから、願いを混めて希望や期待をテーマとしました。フランス語のEsperanceには、未来への期待や希望、神的な徳への望みや期待といった意味も含まれます。この作品では、そのような思いを若い女性に託しました。
 画面構成は、アーチ状の建物の前に大きく手を広げた女性を配し、その体はオルガンのパイプに融合します。時計が2つありその前には横たわる女性の頭部と花、オーム貝があり、その台座は建物の上部をなしています。下の方には雲が流れ、この場面が、地上ではないらしいことを示します。
 技法的には、カンバスに半吸収地を作り、その上にテンペラと油彩を併用して描いたものです。