PAINTINGS & SCULPTURES |
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堤 一彦(彫刻/会員) 「雲と地表のあいだ」 古代から人は自然からの寓意と啓示に満ちた神話をつくり、それらは無文字の伝承として伝えられてきた。こうした人が自然に抱く基層としての感性は現代では失われつつあります。彫刻は人と自然の原初的な関わりの在り方を象形のかたちではなく、祭祀や信仰の中に棲む常世の樹としてイメージしている。恃むのは彫刻を成立させる手探りの思索と行為がやがて豊かな感応となって広がっていくことを願っている。 |