PAINTINGS & SCULPTURES |
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米津 福祐 (絵画 /委員) 題名 雷電為右衛門(一服)(未完) 『うすぐらき相撲太鼓や隅田川』雷電と同じ信州(長野県)出身の小林一茶の句である。うすぐらい内から、江戸相撲の華やかな太鼓が聞こえる。同郷人で同時代人として意識しあっていたに違いない。角力(すもう)の句が沢山ある。だが安永天明にかけて田沼の失政、加うるに天明大飢饉で、国全体が暗いムードに沈んだ。そんな折、信州大石村滋野から忽然現われた史上最強254勝10敗の力士。雷電。彼は疲弊した世の中の邪悪や厄を払い落とし、踏み潰し庶民の心に希望の灯をともした。 |